カテゴリ:不食の根拠( 1 )
by ともよし
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不食を可能にする根拠
その根拠のひとつに、山田鷹夫さんはまずクローン羊のドリーをあげている。
ドリーはどうやって生まれたか。

ドリーは一個の乳腺細胞から誕生した。乳腺細胞が受精卵になったのだ。これは普通考えられないことである。たとえば肺の細胞が突然鼓膜の細胞に変化したとしたら……。われわれは気が狂ってしまうだろう。
それがないように各細胞には厳重なロックがかかっている。一個の細胞はあらゆる細胞になる可能性を持っているが、すべての可能性のスイッチはオフになっている。そのうえで、それが乳腺細部であれば、乳腺細部になる可能性だけがオンになる。
ではドリーはどうやって誕生したのだろう。ロックのかかった一個の細胞のすべての可能性のスイッチを、どうすればオンにすることができたのか。

それはじつに単純な方法だった。細胞を非栄養価状態においた。死ぬ直前までの栄養不足に追い込んだ。深刻な食料危機に直面させたのだ。すると奇跡が起こった。すべての可能性のスイッチが入った。乳腺細胞が受精卵になった。

危機における細胞の奇妙な行動──。
このことからボクは10数年前にみたNHK制作の衝撃的映像を思い出す。
それは粘菌アメーバーの生態の映像だった。
ご存じの通りアメーバーは単細胞生物だ。それは動物性要素の強い植物だ。胞子から生まれる。
誕生した瞬間から、かれは貪愁に食ペ始める。
食ペ続けるかぎり、細胞分裂によって、際限もなく増え続ける。
やがて辺りの食物を全て食いつくす。食料危機が訪れる。すると奇妙なことが起こる。
アメーバーたちのなかに、ひとつの中心が形成される。その中心に向けて、それまでばらばらに行動していたアメーバー細胞が、四方から河をなして一斉に押し寄せる。
やがて中心が、むくむくと盛りあがる。下にいる細胞たちが、力を合わせて執拗に持ちあげる。
その表面では粘膜が形成きれて、やがて全体がミミズか尺とり虫のような形になる。その形になったうえで、食料の豊富な新展地に向けて移動を開始する。

南方熊楠みなかたくまぐすは夏目漱石と同時代の、日本のというより、世界の大頭脳であった。和歌山の片田舎に生まれたくせに、十数カ国語が自由に話せた。
大英博物館を退しりぞいたのちの、晩年の熊楠は郷里の和歌山に隠遁いんとんして、粘菌類の研究に没頭したという。
かれはオンポロの顕微鏡で、こんな世界を覗いていたのかと、アメーバーの生態を知ったとき、ボクは改めて驚嘆した。
いのちについて、なにはどかのことを、熊楠は掴んでいたに違いないとおもった。

危機において細胞は異常行動を起こす。生存に向けてすべての可能性をオンにする。
深刻な食料危機による人体の全細胞の超常能力の発揮。それが不食を可能にする原動力であろうと、山田鷹夫はいう。
だが、これはいまだ推論でしかない。
それを検証し証明するのは、ほかならないあなただと、山田鷹夫はわれわれに挑戦状を突きつけている。
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by ともよし by tabenai | 2003-10-08 11:32 | 不食の根拠
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